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「痛風は男性が圧倒的に多く、女性にはまれであり、関節リウマチは男性に少ない病気である」と前に書きました。紀元前五世紀、古代ギリシアの医師で「医学の父」ともいわれるヒポクラテスは、こんなことをいっています。
「去勢された男は痛風にもハゲにもならない。更年期以前の女は痛風にならない。男はセックスが楽しめる以前に痛風にならない。」
これはつまり、男性病の痛風も思春期までにかかることはなく、セックスの楽しみが起きる思春期を過ぎて、はじめて痛風になるということをいっています。一方、女性の痛風は、生理がある間には起きないというのですから、その対照の妙には感心させられます。
また、ヒポクラテスは次のようにも言っています。
「痛風発作は四十日以内におさまる。痛風や挫折の腫れや痛みは冷水を注ぐとよい。発作は春と秋におこりやすい。発作にはイヌサフランが効く。」
まったくそのとおりで、これは現代でも立派に通用します。はるか昔にこれだけのことがわかっていたとは、ただただ驚嘆させられるのみです。
とにかく痛風になりやすい人、なりにくい人を考えれば、なりにくい第一は女性であるということです。ではなぜ、女性には痛風患者は少ないのでしょうか。これは女性ホルモン(エストロゲン)の働きひとつの理由であるといわれています。エストロゲンが尿酸の排出をたすけているということです。しかし、大部分の痛風患者である男性はエストロゲンをごくわずかしか分泌しないので、多くを望んでもないものねだりになってしましますから、もっと現実的に、痛風になりやすい人について、言及してみたいと思います。

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