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痛風患者数の増加と、アルコール、脂肪、動物性たんぱく質などの消費量の増大の間には、なにか絶対的な因果関係があるようにみえます。
痛風も飽食時代の産物としてクローズアップされたとみていいでしょう。
少し以前の傾向では、日本にも痛風患者が増加したとはいえ、その患者の職業をみると社長族やプロ野球の選手、相撲の関取、大学教授、医者などに多いと一般的にいわれてきました。
やはり贅沢病という認識が高かったのですが、いま現在、そんなことをいうと笑われてしまいます。
いまは「一億総グルメ」の時代、痛風は「贅沢病」の殻を脱ぎ捨てて、一般庶民のかかるもっともありふれた病気になったのです。
これについて、こんなデータがあります。
1960年代のある調べでは、痛風患者数の35%は会社役員で占めていました。1980年代の調べによると、会社役員は痛風患者の3.5%に過ぎなくなりました。
これはなにも、会社役員の痛風患者が十分の一に減少したというのではありません。会社役員以外(つまり普通の人)の痛風患者の数が激増し、その結果、会社役員の占める割合が少なくなったということです。
この2つのデータは、発表者も母集団も異なるため、正確な比較資料とはなりませんが、なんとなく痛風の最近の傾向を示唆しているようにみえます。
痛風の原因として見過ごしにできないものには、美食やアルコールとともにストレスがあげられています。むかし、痛風が帝王だけの贅沢病とみられていた頃、帝王には、自分の地位を獲得し、権力を保持することに、人一倍心を配るとともに、人民を守るという重責があり、そのために大きなストレスが生じていたと思われます。
現代社会では、政治家にストレスがあるかどうかは別にして、少なくとも、サラリーマンを始めとした、日夜はたらく一般人にストレスのたまる原因が、どこにでもころがっているようにみえます。

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