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尿酸は毎日七百mgつくられる一方で、毎日同じ量が排泄され、それで体内の尿酸プールは一定に保たれているのです。その排泄の内訳は、腎臓から尿中に排泄されるものが五百五十mgで、全体の約八十%、消化液の分泌に伴って消化管に排泄されるものや、汗とともに体外に排泄されるもの、これら腎外処理のものが百五十mgで、二十%となっています。
尿酸排泄の主体である腎臓での尿酸処理は、きわめて複雑ですが、まず腎臓の糸球体から始まります。尿酸は、糸球体にある毛細血管の血管壁から、いったんはすべてろ過されますが、そのほとんどすべてが、近位尿酸管で再吸収されます。尿酸は、近位尿細管の遠位部から遠位尿細管にかけて糸球ろ過量の五十%が分泌され、その八十%が再吸収されます。
結局のところ尿酸は、糸球ろ過量の十%が尿となって排泄されつことになります。
このように、腎臓からの尿酸の尿中排泄は、極めて能率が悪く、不可解なしくみになっています。しかし、もしも尿酸が多量に尿中排泄できるとしたら、尿中の尿酸濃度が上昇して、腎結石や腎障害をおこしやすくなってしまします。そこで、尿酸を少量ずつ排泄することによって、このような危険を防止しているのではないかと考えています。
一方、消化管に排泄された尿酸は、胆汁、胃液、腸液などとともに腸管に出ると、腸内細菌によってアンモニアと二酸化炭素に分解され、一部がそのまま便の中に排泄されます。
以下のことから、尿酸の代謝は、産生、体内貯留(尿酸プール)、排泄の三要素によって支配されていることがわかったとおもいます。なんらかの理由で、この尿酸の産生と排泄のバランスがくずれ、体内貯留の増大した状態が、高尿酸血症ということになります。
正常人では、血清尿酸値5.0mg/dlの場合、尿酸プールは千二百mgに相当し、血清尿酸値が1.0mg/dl上昇すると、尿酸プールは二百四十mgほど上昇するといわれています。血清尿酸値8.0mg/dlの高尿酸血症のヒトは、尿酸プールはほぼ二千mgに増大していると考えられます。
また、血清尿酸値9.0mg/dl以上の高尿酸値症のヒトの尿酸プールは、正常人の二倍以上あることになり、痛風結節がある場合には、十~百~千倍にも及ぶことが知られています。
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