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痛風が進むと、痛風結節というコブ状のものが、からだのあちこちにできることがあります。痛風結節は、尿酸が尿酸ナトリウムの結晶となって、関節や軟骨の周辺、腱や皮下組織などに沈着して肉芽腫組織をつくったものです。高尿酸血症が進み、痛風の発作があり、それでも治療をしなくて何年かたつと、これができるのです。
痛風結節ができやすいのは体温の低いところで、耳たぶ(耳介)やひじ関節の後ろ側、足の親指の付け根の皮下やかんせつなどですが、ときには、ひざの皿の表面やくるぶしなどにもできます。内蔵にできることもあります。
大きさはさまざまで、栗粒大や大豆大ほどのものから、ものによってはリンゴ大ほどのものができることがあります。
急性関節炎の発作があり、そのまま放置しておくと、数年後には一部の人に結節がみられますが、なかには、十年以上経過しても、結節の生じない人もいます。
全体的にはむしろ、痛風患者さんであっても、痛風結節の認められない人のほうが多いということになります。
したがって、からだのどこかに痛風結節が出た人は、すべてが痛風の患者さんなのですが、その逆に、痛風発作のあった人は、すべて痛風結節が出現するかというと、そうではないのです。そして、どういうわけで結節ができたりできなかったりするのかについては、まだまったく解明されてはいないのです。
結節自体は、普通痛みがないのですが、尿酸値の高いままに放置しておくと、結節はだんだん大きくなっていきます。関節が変形したり、破壊されたり、手指の屈伸などの運動が不自由になったりします。
耳介の結節は、一見してにきびのようにも見えますが、中年過ぎの男性が今更にきびということもないでしょうから、これがあったら痛風結節を疑っていいでしょう。これが米粒ほどになると、皮膚を破って、なかから白色で軟らかく、おからのようなものが出てきます。これが尿酸ナトリウムの結晶です。
それまでに痛風の発作に襲われた人はべつにして、この痛風結節が出現したら、それは確実に痛風なのです。
放置すれば、しただいに大きくなったりして、見た目にも美しとはいえない状態になる結節ですが、この自体を解消するのは、やはり尿酸値を正常な値(4.0~6.0mg/dl)に戻すことです。
尿酸をコントロールして、尿酸値が正常の範囲になれば、尿酸ナトリウムの結晶は少しずつ溶解して、腎臓から排泄されるので、結節もしだいに小さくなり、消失していきます。
手足の関節や耳介などに出来たコブ状の痛風結節は、以前はよく見かけたのものなのですが、いまは少なくとも東京周辺では、めったに見かけなくなってきたようです。
なぜなのでしょう。おそらくは、高尿酸血症や痛風について、一般にもよく知られてきた結果、早期治療をする人たちも増え、その分だけ結節のある患者さんが減ったのではないでしょうか。

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